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群来・ウォッチング 群来とは,ニシンの大群による産卵,放精により海面が乳白色に変わる現象。 もくじ

2015.01.30 公開
2017.03.14 更新

石狩は,400年以上も前からサケ(秋味)をはじめとするアイヌと和人の交易で生れ,栄えてきた。
石狩川で孵化し大海で育って再び石狩川に戻ってくるおびただしい数のサケたちによって育てられてきた町なのである。

一方2005年(平成17年)には厚田村,浜益村と合併した。
厚田,浜益両村は,江戸時代からニシンを主とする漁と交易で栄えてきた村でもある。

秋にはサケ春にはニシンをウオッチしてみたい。
サケ・ウオッチング』のページは2012年から開設している。

ニシンたちは川には遡らないので魚影そのものをウオッチするのは難しい。
ニシンの大群が海辺に押し寄せて産卵し,雄の精子で海が白濁するという現象,すなわち群来ならばウオッチ可能だろう。
というわけで,2013年春から厚田(主として嶺泊)の浜にしばしば出かけている。

だが群来の予測は至難の業だ。
2013年,2014年は行けども行けども空振りだった。
3年目の2015年,1月26日は時機としてはやや早過ぎとも思われたが,自分の予測理論?に従えば可能性・極めて大である。
そして見事に的中!群来に遭遇できた。

かくして念願かない,『群来・ウオッチング』のページを開設できる運びとなった。

2015.01.30


2015.01.26 古潭〜押琴〜小谷 予測的中!初めての群来
2014.04.02 厚田〜安瀬〜濃昼 順序が逆になるが,もしかしたらこれも・・・
2015.02.07 嶺泊,古潭,厚田 群来はハズレたが,予測はハズレず
2015.02.19〜23 嶺泊,古潭 予測通りに群来は見られず
2015.02.27 古潭 小規模ながら群来だったかもしれない
2015.03.08〜23 古潭中心に 群来といえば群来。違うといえば違う。分からないっちゃ,分からない
2016.02.01〜02 小樽,厚田 やや意表を突かれた2016年の初群来
2017.01.27 嶺泊,古潭 群来シーズン到来! だが思い切りハズレ。
2017.02.07 嶺泊,古潭,濃昼 空振りの連続記録
2017.02.11 群来近し! 我田引水
2017.02.20 小樽に先を越された! かなりガッカリ。
2017.02.23 押琴 執念で群来をとらえる。ニシンたちは裏切らなかった。
2017.02.28 嶺泊 今季二度目の鮮やかな群来 北海道新聞に写真を掲載される
2017.03.01 嶺泊,古潭,小谷 群来とは確信できなかったが
2017.03.02 波は絶好の群来条件 しかし前日に続いてハズレる
2017.03.12 新港中央埠頭西側 12〜14日厚田方面は三連敗,しかし新港で今季三度目の群来
2015.01.31 群来を予測する (附) 群来発生事例の表
2015.02.09 予測の補足 風の条件
2015.04.06 予測の補足-2 地理的条件

2015.01.26 古潭〜押琴〜小谷 もくじ

朝,石狩湾新港におけるリアルタイム・ナウファスの有義波実況グラフで群来の到来を予感する。
10時過ぎに嶺泊を目指して車を走らせる。
望来のビューポイントパーキングのあたりからの眺望では,嶺泊近辺の海は真っ青。
が,より遠くの海は白濁しているのが確認できた。

嶺泊を素通りし古潭漁港に直行する。
北側防波堤に上がると,神様のお尻(オショロコツ)ともいわれる押琴の入江(天然の良港としてかつて多くの弁財船が舳先を並べたという)から小谷の方向が明らかに白い。
ただ,これまで群来を体験したことがないので,これが本当に群来なのか,イマイチ確信がもてない。
そのうち遅れて観察しに来た3人の男性により間違いなく群来だと教えられる。
朝7時ころから続いているという。
関係ないが,防波堤から振り返ると新たに小谷の高台に建てられた2基の風車(2000kWX2)が廻っている。

足をのばし,厚田の夕日の丘から眺望する。
小谷の海食崖のあたりから古潭方向にかけてが白い。
引き返し,小谷で車を止め崖まで埋まりながら雪上を歩く。
すでに数人の先客があったようで,その足跡を辿れる。
崖の上からの群来は美しかった。

再度古潭漁港で観察したのが正午過ぎ。
海がずっと穏やかだったので群来の状態が長続きしたのだと思う。

帰路立ち寄った嶺泊では群来はなかったようだが,古潭方向を望むと海面に無数の海鳥が集っている。
嶺泊北の舟揚場あたりがこの日の群来の南限だったものと思われる。


(10:54)
押琴海岸から

(11:04)
古潭・防波堤から

(11:27)
夕日の丘から

(11:55)
小谷の崖の上から

(11:55)
小谷の崖の上から

(11:57)
小谷の崖の上から

(12:07)
古潭・防波堤から

(12:11)
帰路の国道から
 夕日の丘からの写真に地名を挿入している。
小谷の崖の上は,夕日の丘からの写真のA点近くである。
なお,翌27日の北海道新聞朝刊に掲載された写真を借用し,同じように地名を挿入したものがコレである。比較参照してほしい。


2014.04.02 厚田〜安瀬〜濃昼 もくじ

2015.01.26 に観察したのが群来であるとすれば,1年前に出合ったこれもやはり群来だったのかもしれない。

この日私たちは年甲斐もなく千代志別からの雪の山道(昔の雄冬山道沿い)を,かつて雄冬岬灯台が建っていた跡地をたずねるツアーを決行した。(それは過酷なものだっただけに,ホームページでの報告をいまだにためらっている。ゆえにここではその話はしない)

その日の朝,浜益へ向けて走っていた7時半から8時ころまでの間のこと,厚田(夕日の丘)の北の沖合から安瀬,濃昼にかけ白濁した海に出会った。
いま振り返るとこれもまた確かに群来だったといえるに違いない。


(7:36)
夕日の丘から北を

(7:43)
安瀬海岸から

(7:55)
濃昼漁港から


2015.02.07 嶺泊,古潭,厚田 もくじ

この日早朝(6:05)取得のリアルタイムナウファスのグラフを見ていただきたい。
2日前の2/5から波高は0.5m前後。十分に小さくなっている。
にもかかわらず周期はしぶとく小さくならないので,私の群来予測条件には合致しない。

しかしこういう波浪状況の場合実際にはどうなのだろうと思い,厚田へ向けて走ってみた。
ベタ凪である。波が砕けないから,波打際に押し寄せる磯波もまったくない。
ニシンたちが産卵のために浅瀬に近づこうと思えば願ってもない静けさだ。

(7:25) 望来のビューポイントパーキングからの眺望では,嶺泊の北の沖合に白い筋が見える。
(7:31) 望来から国道231号を左折し海沿いの旧道の高台から眺める。白い筋はより鮮明になる。

群来なのか・・・

(8:22) お許しを得て,厚田はまなす園の裏の崖の上から覗くと,波打際近くにおびただしい水鳥たち。
ニシンに群がっているようにも見えるが,海面は白濁しているとは思えない。

帰宅後漁協に確かめる。
結局は群来ではなかったようだ。
潮の流れや光線の案配で,白い筋のように見えることは普通にあることなのらしい。

ということで,群来にはハズレた。が,私の予測はハズレていない。(胸を張る?)

古潭で後片づけをしていた漁師のおかみさんと話す。
- 今日の漁はいかがでしたか
『まぁまぁだったね』
- 群来は見られましたか
『いやいや。年に何度かしかないことだから・・・』


6:05 取得

(7:25)

(7:31)

(8:22)


2015.02.19〜23 嶺泊,古潭 もくじ

下のNOWPHASグラフにマークしてあるように,この5日間に4回走って,当然のごとく群来にはことごとく振られた。
A 19日7:30頃 周期は高いままだが,波高はかなり低水準。もしかしたらの思いで走る。
嶺泊の漁師にたずねる。
- 今朝の漁は?
。ニシンがイネ
B 20日10:00頃 そもそもこんな波浪状況で走るのがどうかしている。浜に寄せる磯波も荒い。
夕日の丘で,厚田に詳しく,お世話になっているT氏と歓談して引き上げる。
C 21日16:30頃 波高が低く,周期も下がってきたので走ってみる。
しかしニシンたちは,夕方に産卵するという節操のなさは持ち合わせないようだ。ニシンの矜持なのか?
節操のない自分は,行きがけの駄賃とばかりに古潭漁港で夕陽の写真を撮ってウサ晴らし。
D 23日8:00頃 未明から”群来条件”到来かっ!と勇んで向かうが,走っているうちから南東風が強まる。
古潭に着いた頃には帽子も飛ばされかねない勢い。沖合にも白波が・・・

中央水産試験場の話では,小規模ながら,19日に余市で,21日に塩谷で群来が確認されたという。
また,漁師からの情報として,濃昼近辺とか石狩湾新港とかでも見られたらしい(日付不詳)。


NOWPHAS


2015.02.27 古潭 もくじ

前日26日夕方6時頃から”群来条件”に突入。
27日朝5時に目を覚ましてリアルタイムナウファスを確認するとべた凪は継続しているようだ。
風も南東3m/s程度。小雨まじりのどんよりとした曇り空はいわれるところの群来日和(鰊曇りともいうのかもしれない)。
7時過ぎ古潭漁港を見下ろす崖の上に立つ。
1/26に見たような光景の再現はなかった。が・・・

(7:17) 自分ではこの白濁は小規模ながら群来だったのではないだろうかと強く思っている。(が,確認はできない)
(8:30) ほぼ同じあたりに漁船が出ていた。白濁は薄まってきている。
どちらの写真にもジオタグを付加してあるので興味のある方は場所を参照してほしい。

帰り,石狩湾新港東埠頭での若い漁師
『群来どころか,ニシンも見えネ。
魚体も小さくなって,オレらの網ではみんなすり抜けて行ってしまう。
すり抜ける時卵がしぼり出されるから,網には卵だけくっついてる』
群来ウオッチングのヒマな年寄りは,ただウームとうなづくだけだ。

いや,ヒマでもないのだ。この日は昼から,3/6に行う「いしかりガイドボランティア講座」の全体リハーサルがあるのだ。
配布資料がまだできていないし,練習もできていない。
なんとか準備してパソコンを抱えて公民館へ向かう。もちろん歩きだ。ほぼ4000歩。
大汗かいて20分前にたどり着くと,仲間は誰ひとりきていない。
しかたがないからひとりでプロジェクタとかスクリーンのセッティングをする。
いかにも古色蒼然たる機器類で,教育委員会の予算難にしばし思いを駆られる。
仲間のひとりひとりが自分の担当分を披露し,夕方5時近く,リハーサルと打ち合わせ終了。
あんなんで当日参加していただく皆さんに喜んでいただける内容になるのか,自分としてははなはだ心もとない。
そうそうここは”来・ウオッチング”のページだった。自分はれるのはニガテだ。


NOWPHAS

(7:17)

(8:30)


2015.03.08〜23 古潭中心に もくじ

ニシンたちとの根気比べ。3月のまとめ
A 8日7:30頃 前日の午後から夜にかけて好条件ながら,日が変って周期が大きくなる。
早朝は石狩から厚田にかけて濃い霧(けあらし?)に包まれる
古潭や小谷の崖から望む海は凪ていて白い。いわゆる”潮目”のなせるわざなのか?
白っぽい海面に無数の鳥たちが群がる。
B 10日9:30頃 南東の風2m/s程度。波浪条件は昨夜から継続してこれ以上なし!
ただ厚田では8時前後に6m/sほどのやや強い風が吹いたようだ。
古潭はべた凪。白いんだけどなぁ。。。
C 19日10:30頃 条件はイマイチだったが走ってみる。
網をかたづけていた嶺泊の漁師
『いまころ群来なんてないべ。もし群来だったらオレらこんなことしていないっ』
嶺泊北まで渚を歩いてを眺める。
下の写真は小谷の高台から厚田方向を眺めたもの。
D 20日9:30頃 東寄りの風3m/s程度。波浪条件もほぼよし。
古潭はべた凪。白いんだけどなぁ。。。(コレばっかり)
E 23日 東の風がやや強いが,条件にはピッタリ。あいにくこの日から沖縄へ。
厚田のT氏に代って観察をお願いするも,群来はハズレとのことだった。。。


NOWPHAS_AB

NOWPHAS_CDE

3/8 (7:15)

3/10 (9:42)

3/19 (10:53)

3/20 (9:33)


2016.02.01〜02 小樽(2/1),厚田(2/2) もくじ

2016年,今年も毎日欠かさずリアルタイム・ナウファスで石狩湾の波浪状況をチェックしている。
1月後半に入っても一向に群来を招くような徴候(ベタ凪)は現れない。
と油断していたら,2/2の北海道新聞朝刊によると前日(2/1)午前11時ころ小樽で群来が見られたという。
群来発生事例の表を見てもわかるように,規模は小さい。
ナウファスとアメダスによる小樽の風のデータを見てみる。
波は高いし風もそこそこ強い。
どちらからしても私の群来予測条件?には合致しない。なんでだす?
まぁ,なにごとにも例外はあるものだということにしよう。
ニシンたちの産卵衝動がよほど強かったのだろう。
2016.02.01
NOWPHAS

小樽の風
2/2朝,石狩(花川)はいい天気。
口惜しいから古潭あたりまで走ってみることにする。
北の空は暗い。案の定,聚富あたりから吹雪く。
午前8時過ぎ,望来ですごすごUターン。



そして翌朝(2/3)の北海道新聞朝刊・石狩当別版。
待望の乳白色 厚田にも群来』の見出しが躍る。
沿岸に南北約4kmにわたってとあるから,記事が本当なら前日の小樽の群来の規模をはるかに上まわる。
昨年1/26,古潭での群来に匹敵する。
この日の厚田は未明から日中にかけて降ったりやんだり,しばしば吹雪いたり。
おそらく道新も取材のヘリコプターも飛ばせなかったのだろう。(掲載写真は”厚田支所”提供のもの)
海も多くの漁船が出漁できないほど時化ていた(記事による)。
つまり,とても群来予測条件を満たすものではない。
2016.02.02
NOWPHAS

厚田の風

石狩の風
ただ,厚田でも石狩でも風のグラフによると未明から9時10時ころまでは南東寄りの微風で好条件。
NOWPHASからは,波高,周期のどちらもずっと高く荒れ模様は確認できるが,2日の未明から午前中にかけてやや波がおさまっていたことがうかがえる。
せっかく海藻に卵を産みつけても時化た海では付着しきれない。
産卵できない日が続いたフラストレーションがかなり溜まっていたことがうかがえる。

群来の予測は難しい。。。


2017.01.27 嶺泊,古潭 もくじ

2015年の群来は1月26日。
ニシンたちの事情さえ整えば,波と風の条件次第ではいつだって群来が見られてもおかしくはない頃合いではある。
1月27日朝,有義波高が0.5mよりやや高いとはいえ波の条件は適っている。
しかし風がねぇ・・・と逡巡しつつも,今年初の群来ツアーを敢行した。
9時前に出発。先に立ち寄った嶺泊の段階でほぼ諦めがついた。
風向は南東で理想的とはいえ,なにしろ強すぎ。風速5m/s以上だとやはり辛いものがあるようだ。
私の目には海はべた凪と思えたが,漁船はただの一艘も出ていない。漁港は人影もなくひっそり。
しかたがないので,嶺泊北まで海辺を往復。崖の氷瀑や氷で覆われた滝などを見てお茶を濁す
2017.01.27
NOWPHAS

厚田の風

石狩の風

古潭漁港・A

押琴の入江


2017.02.07 空振りの連続記録 もくじ

A 2017.01.27 空振りツアーを実行した時刻は,下の NOWPHAS図の赤縦線。
いずれも完璧な波浪条件とはいえないが,そこそこ静かな波の状態を示している。
風も,いずれも南東の出し風。
右に添付した古潭漁港の風景画像も穏やかそのもの。(Aについては前項参照)
にもかかわらずすべてペケ。
つまり,ニシンがいないのね。(産卵のためには海水温がまだ低すぎるともいわれている)
B 2017.01.30
C 2017.02.05
D 2017.02.06

NOWPHAS

NOWPHAS

B

C

D
紛らわしいのは,いわゆる”潮目”(こんなのとかこんなの)。
遠目には群来との区別がつかない厄介者だ。


2017.02.11 群来近し! もくじ

1989(平成元)年,北海道環境保全指針で”すぐれた自然地域”のひとつとして石狩海岸が指定を受けた。
石狩海岸では”すぐれた自然の要素”のひとつとして,海獣回遊地としての石狩川河口があげられている。
ここでの海獣とは,ゴマフアザラシのこと。
とはいえ残念ながら近年は,石狩川河口でのゴマフアザラシ目撃情報はきわめてまれだった。(まれな例)
(10年近く通っている私も,一度も遭遇したことがない ;_;)

今朝の北海道新聞朝刊・石狩当別版によると,9日,石狩川河口でゴマフアザラシが目撃されたという。
思わず膝を打つ。群来近し!
ゴマフアザラシは,ニシンの群れを追いかけてきたついでに石狩川にも立ち寄ったのに違いない。
石狩湾内を大量のニシンが回遊しているはず。
あとは波と風の条件が整うのを待つばかり。(今日は風は穏やかだけど波が高くてダメだね)

思いっ切り我田引水な推論に基づいてのことであることをお断りしておきます。


2017.02.20 小樽に先を越された・・・ もくじ

今年もまた,小樽に先を越されてしまった。
Topics に書いたのでここにはもう書きません。石狩の群来ではないしつまらない。


2017.02.23 押琴(オショロコツ)の入江 (速報) もくじ

石狩河口にゴマフアザラシが来ようとも,小樽・塩谷海岸が群来ろうとも,2月6日以来動ずることはなかった。
なにしろずっと波がよくない。慌てず騒がず・・・
そしてこの日(23日)のNOWPHAS。20日よりずっと条件はいい。風もいい。
こんな朝に産卵しなくていったいいつするというのだ。
17日ぶりに走る。
途中の高台から古潭漁港を望む。
空振りの連続記録のいずれの日よりも海面ははるかに滑らかだ。
押琴の入江が群来ているようにも見える。
古潭漁港に走り防波堤の上から眺める。群来を確信した。
その後小谷の崖の上から見ると,群来ているのは押琴の入江のみ。
入江の幅300〜400mを埋めて,そのまま沖合に700〜800mの乳白色の帶が広がっている。
濃昼まで足を伸ばした帰りのお昼近くにも,古潭八幡神社の階段を上がって海岸段丘の崖の上から見下ろす。
直下の群来は,まだほとんど拡散せずに美しかった。

嶺泊でも,濃昼でも網にびっしりとニシンがかかっていた。今年一番の豊漁だったようで,漁師たちの顔もほころぶ。。
古潭では出漁した船はまだ戻ってきていない。さぞかし忙しい思いをしているに違いない。


NOWPHAS

(9:07)
古潭漁港・E

(9:17)
古潭漁港防波堤から

(9:22)
押琴の渚から

(9:22)
押琴の渚から

(9:24)
押琴の渚から

(9:37)
小谷の崖の上から

(11:44)
古潭神社高台から

(11:40)
古潭神社高台から


2017.02.28 嶺泊漁港に接する南側の磯 (速報) もくじ

23日に続いて,この日も群来を予測できた。
望来の国道脇の駐車場(ビューポイントパーキング)から遠望すると,嶺泊のあたりに白い筋が伸びている。間違いない。
望来の崖(海岸段丘)の上から,眼下の磯に鮮やかな群来模様を確認。
嶺泊漁港では漁師も手伝いの人もみな大漁の手ごたえに恵比須顔。
ここに3年通い続けているお陰で,私の顔もすっかり覚えられているようだ…
群来は,漁港に接して南側(望来方向)の磯に沿って700mほどの長さと思われる。
逆に,漁港に接して北側(嶺泊北方向)の磯ではまったく発生していない。
さらに,古潭から厚田に向かっても,あるいは安瀬,濃昼方向を遠望しても群来を確認することはできなかった。
厚田で豆腐と油揚げを買っての帰路,嶺泊北,そして電波塔近くの望来の崖の上から群来を堪能した。


NOWPHAS

(9:20)
望来駐車場から

(9:29)
望来の崖の上から

(9:41)
漁港の南の渚から

(9:42)
漁港の南の渚から

(9:48)
漁港の北の渚から

(11:27)
嶺泊北から

(11:37)
望来の崖の上から
北海道新聞3月2日朝刊に,左の写真が転載される
(11:40)
望来の崖の上から
群来は確認できないが,ほかの日との比較のために

(9:58)
古潭漁港・F
なお,私はお昼前には群来現場から離れたのだが,石狩市厚田支所の職員の方からの情報では,午後2時ころには,嶺泊北から古潭にかけても群来ていたとのことである。
だとすれば午後になって再びニシンたちが寄せてきた群来がさらに広がったということになる。


2017.03.01 群来と確認することはできなかった もくじ

Topics にも書いたが,昨日(2/28)の嶺泊に続いて今日(3/1)も高気圧に覆われ群来を予感させる空模様。
どこで起きるかはとにかく分からないので,こちらもフェイントをかけて新港・樽川埠頭,東埠頭から見て回るがいずれもハズレ。
風は南東だが,海面が昨日にくらべてささくれ立っている。
望来駐車場(ビューポイントパーク)からの眺望では,嶺泊の北の海域が白いがはっきりしない。(a)
電波塔近くの望来の崖下では,やや白濁しているが昨日の群来が拡散しただけのことだろう。(b)
古潭漁港では海面の波立ちが目立つので群来は期待できない。(d)
漁港のやや南では,群来に代って細長い潮目が数本目立つ。(c)
結局群来は確認できなかったが,小谷の厚田はまなす園裏手の磯はかなり白濁していて,もしかしたらこれは群来だったのかもしれない。(e)
NOEPHASによっても,今日の有義波高,周期とも群来条件からは外れている。


NOWPHAS

(7:43) a
望来駐車場から

(7:51) b
望来の崖の上から

(8:02) c
古潭漁港のやや南

(8:03) d
古潭漁港・G

(8:59) e
小谷
私は確認できなかったのだが,厚田支所の話では2/28に続いてこの日も群来を視認したということである。


2017.03.02 波浪条件は申し分なかったが… もくじ

2月28日から3月2日までの3日間,いつ群来が見られても不思議ではない気象条件だった。
実際2/28と3/1は2日連続で群来が確認された。
下のNOWPHASデータを見てほしい。
3/2は,この3日間の中でも際立って静謐な波浪条件に恵まれていた(早朝から午後まで長時間)。
当然のことながらこの日も午前中群来をたずねて歩いたのだが,ついに見ることはできなかった。
成熟したニシンたちの産卵・放精は前日までに完了したということだろうか。
だとしたらこれから獲れるニシンたちのお腹はカラッポなのだろうか?


NOWPHAS

(8:12)
古潭漁港・H
3/2にも群来を視認できたという人がおられたら,ぜひ連絡してほしい。(メールアドレスはトップページの末尾に)


2017.03.12 新港にも群来がきた もくじ

3月12日,午前中厚田方面へ走る。群来には出会えずガッカリ。
帰ってうたた寝していたら群来情報メール
午前中から発生していたらしいが,夕方に確認できたのは中央水路との間の中央埠頭西側海岸。
昼過ぎまでは,中央水路内の花畔埠頭や,中央埠頭東側・石狩放水路出口一帯の海岸でも群来で白濁していたらしい。
どこも釣り人達は持て余すほどの釣果(花畔埠頭)。たもで大量にすくっている人も。


(16:00)

(16:05)

(16:06)

(16:17)
石狩湾新港
中央埠頭の西側海岸

12日から14日にかけての波浪状況はニシンの産卵には申し分のないところと思われ,ついつい3日連続で駆けつけてみた。が見事に三球三振。
12日の嶺泊では豊漁。ニシンのおなか空っぽでしょと話を振ると,いやいやカズノコびっしり,とかいって皆さん相好を崩す。
そして今日14日の濃昼は漁も今日で終わりとか。総出で網を洗ったりの片づけ中。
今年の漁は?”まぁまぁだったね”,と返事も無難。
石狩で群来らなければ,もしかすると小樽で群来ったのかもしれない。
退屈しのぎに,古潭漁港の毎日の顔つきをご覧になって下さい。


NOWPHAS

3/12 (9:11)
古潭漁港・I

3/13 (10:39)
古潭漁港・J

3/14 (10:30)
古潭漁港・K


群来を予測する 2015.01.31 もくじ

群来・ウオッチング歴が3年目に入ったばかりの新米なのでたいそうなことは書けない。
が,2015年1月26日,自分の予測のみに基づいて見に行ったところ,見事に的中した。
もしかしたらかなり高い確率で読みが当たるかもしれない。

対象とする範囲を小樽から浜益あたりまでの海岸とする。
過去のデータから,群来が発生する可能性のある期間は,1月下旬から4月上旬までの間である。
ニシンたちの産卵は水深0.5mからせいぜい3m程度の浅い海域に限られ,ホンダワラ類(フシスジモク,スギモク等),スガモなどの海藻に卵を産み付けるという。
水深が浅い場所ということは,一般的には波打際近くまで泳いでくることができる条件が必要ということになる。。

ということで,群来が発生するために必要な最低限の条件は次のふたつである。
● 当然のことながら,近くにニシンの大群が回遊していること。
● ニシンたちが容易に波打際近くまで泳いでこられるくらい海が静謐であること。

残念ながら街中で暮らす自分たちには●●は見当もつかない。
したがって●●の条件に合致するときにウオッチングにでかけ,たまたま●●の条件も満たされていたならラッキー!ということになるだろう。

群来を予測するということは,海が十分に静謐であるということを事前に予測できるかどうかにかかっている。
海が静謐であるということは,海の波(波浪)がない,すなわちていること。
波浪は通常,風による波(風浪)と,遠方から伝わってくるか,大荒れの名残りなどによるうねりとからなる。
とりあえず,波の主因は風といえる。
無風に近いか,もしくは石狩沿岸の場合は南東寄りの微風が条件となる。
風の情報は気象庁の防災気象情報・アメダス表形式を援用できる。

が,ここで群来を予測するための主要なデータとして用いるのは,国土交通省による全国港湾海洋波浪情報網(ナウファス)である。
ここではリアルタイム・ナウファスといって,『有義波実況・周期帯波浪実況・潮位実況・毎分沖平均水面』が時々刻々リアルタイムで提供されているので,ほぼ現時点での海の状況を家にいながら知ることができる。
波浪観測地点はさほど多くはないが幸い石狩湾新港に設置されていて,大まかには小樽から浜益にかけての波浪状況を類推可能と思われる。
(石狩湾新港には東埠頭岸壁の潮位計と,沖合の波浪計が設置されている)
有義波実況の経時変化グラフから,時々刻々の有義波高,有義波周期,波向を知ることができる。

波高は文字通り波の高さである。高ければ海は荒れている。
また周期が長いということはイコール波長が長いということで,うねりが大きいと捉えることができる。

そこで,2013年1月以降,小樽から浜益までの海域で群来が観察された日の有義波実況グラフを見てみる。

自分が知りえた群来発生事例の表
A 2013.01.24 小樽 祝津漁港
B 2013.02.02 小樽 塩谷〜忍路
C 2013.02.08 厚田 嶺泊海岸
小樽 祝津漁港
D 2014.03.20 石狩 新港東埠頭,漁船係留所付近 12時前後
E 2014.04.02 厚田 厚田〜安瀬〜濃昼 8時 自分が遭遇した光景で,群来であるとの確証はない
F 2015.01.26 厚田 古潭〜押琴〜小谷 7時〜昼過ぎ 長さ:約4000m; 幅:約500m *
2015.01.27 小樽 塩谷海岸 9時 長さ:約60m; 幅:約15m *
以下は,この項を記述後に発生した群来の事例を追加したものである
2016.02.01 小樽 小樽港岸壁近く 11時 長さ:約150m; 幅:約20〜30m *
2016.02.02 厚田 安瀬 9時半 長さ:約4000m *
* : 「北海道新聞」記事による


A

B

C

D

E

F
グラフ中,赤線を施してあるのが該当する部分で,有義波周期3s以下の時間帯である。
しかもこの時間帯はいずれも,有義波高1m以下,ほとんどの部分で0.5m未満であることが分かる。

ただしEについてのみ時刻が若干ずれている点が群来であったと断定しきれない要素として残る。
さらにまた,Dの青線を施している時間帯のように有義波周期,有義波高が十分小さくても群来が確認されていない場合もある。
実際には群来が発生していても記録として残っていないだけなのかもしれないし,なんともいえない。

以上から,群来を予測する条件として,●● を石狩湾新港におけるリアルタイム・ナウファスの有義波実況グラフに基づき
有義波周期が3s以下有義波高が0.5m以下 の条件を同時に満たすとき
と書き直すことができそうである。

なおこれは,あくまでも必要条件であって,十分条件ではない。
沖合にニシンたちが群れていて,かつ彼らに産卵の機運がたかまっていることがあって十分条件ともなる。
1〜数日前に海が荒れ模様で産卵できずフラストレーションがたまっているということも,グラフから紐解くことが可能なひとつの条件かもしれない。


予測の補足 2015.02.09
ここに書いた予測法はあくまでも条件のひとつにすぎず,100%絶対に群来が発生する,ということを保証するものではない。
闇雲に群来を見に走ることよりかは,この条件下で走った方がかなり確率が高い(多少マシ)だろう,くらいなものである。

とはいえ,この条件にさらになにかをつけ加えれば,より精度が高まるかもしれない。

2015.02.07 の群来ウオッチングは先に書いた。

リアルタイムナウファスを眺めていると,その後周期も下がり夕方午後6時ころ以降には予測条件を満たす 3s 未満となる。
ニシンの産卵は,一般的には早朝夜明け前に行われるとされる。
ナウファスの周期の 3s 未満は翌8日も継続している。

確認のため,7時前に出る。
(7:24) 望来のビューポイントパーキングから
(7:40) 国道231号脇,古潭漁港を見下ろす高台から
(7:48) 古潭漁港防波堤から
写真からも,そして肉眼でも,海がいたって穏やかなことが分かる。
ただ,陸から海に向かって吹く南東寄りの風はかなり強い。
古潭漁港を見下ろす高台では,吹き飛ばされて崖下に叩き落されかねない恐怖すらおぼえる。

古潭漁港でたまたま戻ってきた漁師と話す。
- 今朝の漁は?
『(網は全部)カラだ』
- こんなに波がないのに?
『波?あるべさ』 (なにトボケたこといってんだべかこの年寄りは,というあからさまな顔つき)

シロート目には静かに見えても海の状態はかなり悪いようだ。
こういう日にはニシンたちはけっして寄ってこないらしい。


NOWPHAS

(7:24)

(7:40)

(7:48)

そこで,補足条件をひとつ追加しなければならない。

群来が発生した1/26と,2/8との違いを,ナウファスとアメダスによる風のデータ(厚田と石狩)から見てみよう。
(石狩の風データはあくまでも参考ということで)
2015.01.26
NOWPHAS

厚田の風

石狩の風
2015.02.08
NOWPHAS

厚田の風

石狩の風
1/26 と 2/8 のNOWPHASデータの違いは,周期は 3s 未満で変わらないが,波高に関しては 2/8 がやや高いという点。
これはともに東ないし南東寄りの風ながら, 2/8 の方がかなり強いということに起因しているものと思われる。
1/26 の風速は,ほぼ 3m/s 前後で推移しているのに対し,2/8 は 5〜7m/s (厚田)。
風速 3m/s での海上はさざ波程度だが,7m/s になると波が砕けて白波が立ちはじめる。
というわけで,ニシンたちは風も嫌うようだ。

風速のどこらへんで線を引くかは,たくさんのデータに依らなければいけないので即断はできない。
が,いまのところ,とりあえず
2-a たとえ南東寄りの風でも,風速5m/s以上 では行くだけ損
ということにしておこう。
リアルタイムの風の情報は気象庁の防災気象情報・アメダス表形式から得られる。


予測の補足-2 2015.04.06

石狩湾

クリツクして拡大
石狩湾は雄冬岬と積丹岬を結ぶ線(A)から内陸に湾入した部分全体であるが,愛冠岬と高島岬を結ぶ線(B)からさらに深く湾入していて,鏡餅をひっくり返したような二重構造になっている。
海底の傾斜はとても緩く湾内はほとんど水深100m未満であるが,100mを過ぎたあたりから急に傾斜がきつくなり一気に水深800mの石狩海盆に落ち込む。

石狩湾新港には東埠頭漁船係留所に潮位計が,そして沖合に波浪計が設置されている。
ここでの群来の予測はあくまでもこの波浪計から得られるデータに基づいている。
【波浪計の位置】
機種 海象計
水深 -22.4m
設置高 1.6m
北緯 43°14′55″
東経 141°16′44″
距離にして新港からたかだか4km強の沖合でしかない。
湾底に当る新港から線(A)までは約50km,線(B)まででも約20kmあるので,新港の波浪計で湾内全体の波浪状況を類推するのはやや無理がある。
ここでは,愛冠岬と高島岬とにはさまれた部分についてのみ考えることにしたい。

沿岸域での刺し網漁は3月25日をもって終漁となった。
しかし水深200mほどの底引き網漁では,例年4月以降も結構混獲されることがあるのだという。
ニシンがいさえすれば群来もありうるはずだ。
淡い期待を抱いて今朝も小雨の中を古潭まで走った。
海は水平線まで全部がドロンと白かった。(古潭漁港 4/6 6:29)


(参照ページ)

ニシンはどんな場所に産卵するのか?
ニシンの群来た場所を調べる
2008〜2010年に小樽市でみられたニシンの群来について


サケ・ウオッチング